睡眠の質を向上するために必要なことは、寝る前に脳に情報を詰め込みすぎないようにすることです。寝ているときに脳が起きているときの情報を整理しているということは有名な話ですが、その情報が寝る直前のものから整理されていくことはあまり知られていないでしょう。つまり、寝る直前に情報を詰め込みすぎると寝ているときに整理すべき情報量が増えてしまいます。また、脳の情報の整理はレム睡眠という浅い睡眠状態のときに行われます。そのため、情報の整理に時間がかかればかかるほどレム睡眠の時間が長くなり、結果として質の悪い睡眠となってしまうのです。
情報量が増えてしまうものの例としては、寝る前にスマホをいじったり、試験前に一夜漬けで勉強をするなどの行為です。スマホをいじっているときに自分の中では情報を多く受け取っている自覚は少ないかもしれません。しかし、画面内で見たニュースやゲーム画面、SNSの履歴、動画閲覧などの行為はすべて脳の中で情報として処理されます。そのため、自覚はなくても情報量が多くなり、なかなか寝付けなくなってしまいます。
他にも、覚えておきたい重要な知識まで寝ている間の情報整理が追い付かなかったことで忘れてしまう場合があるのです。また、スマホからはブルーライトという脳にとって厄介な光が出ています。このブルーライトを浴びると脳がもう朝になったと勘違いしてしまうのです。そのため、レム睡眠どころか全く寝付けず、気づいたら朝になってしまったなんてことも起きてしまう場合がありますので、寝る前にスマホをいじるのはやめましょう。